家族の方へ


患者さんのご家族やご親戚にお願いがあります。

時々、患者さんに同伴していただきお話をしたいと思います。患者さんの言動をどう理解するか、どのように対応したらよいか、ケースバイケースでご説明します。とくに発病初期は対応が難しく、戸惑いや愛情から出た言葉や態度が裏目に出ることがあります。

そのため病者が荒れて、いっそう困惑しているご家族が少なくありません。ご家族の苦労は並々ならぬものがありますが、何に困っているか、悩んでいることなどを私たちにお話し下さい。患者さんを理解し治療に役立つ情報が話し合える良い機会になれば幸いです。

薬を飲むとクセになる、中毒になる、依存してしまう、身体に悪いという治療責任のない友人・知人・親戚がいます。そんな時は報告してください。説明します。

さしあたり例をあげてみます。参考にして下さい。

回復期の患者さんは、終日ブラブラ、ゴロゴロしている時期があります。ああでもない、こうでもないと決めかねている時です。早く仕事をしなくちゃとも焦りながら考えています。誰よりも気にしていることです。それを「いつまでもブラブラしてないで仕事でもしたら」とご家族がアドバイスのつもりで軽く言った一言が、本人の気持ちを逆なでしたり傷に塩を塗る言葉になることがあります。ここで大爆発して一騒動になることが少なくないのです。これまで積み重ねてきた養生を台無しにしてしまうこともあります。ブラブラしている状態を受け入れて下さい。「何やら必要があってそうしているのだ」と思うか、念じて下さい。きっと何かがよい方向に変わっていくはずです。ご家族の皆さんはこの状態が一生続くのではないかと心配されますが、私の経験ではそうなった人はひとりとしていません。ブラブラはいつまでも続かないのです。機が熟し、ゆとりがたまってきたら自然に動き始めます。そのときに具体的な助力が求められます。

また、「カメラで監視されている」というのであれば、「このごろは物騒だから、ないとはいえないね」[盗聴器だってあるかもしれないね」と一緒にカメラや盗聴器を探してやってください。本当にあるかもしれないし、誰も「ない」と断言はできないはずです。ご家族が探し回って汗をかいた分だけ、本人は「もういいよ」というかもしれません。はなから「そんなことありっこない」と決して言わないようにお願いします。不安や恐怖でおびえている時は、ちょっとだけでもいいから分かってもらいたいものです。

その場、その時で患者さんとの対応をご一緒に考えていきたいと思います。よろしくお願いします。

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訪問看護ステーション ゆっくり

訪問看護ステーションゆっくりは、精神科訪問看護を中心とした事業所です。
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